091 97.04.23 「ミスそのへん」

 今朝のテレビには釘付けになった、のは束の間で、画面を横目にしながらおもむろに開いた新聞の記事が私のココロを鷲把みにして離さないのでした。
 いいのかそんな記事を熟読してて、リマでは突入だぞ突入。
 でも、こっちのほうが面白いんだもんなあ。
 毎日新聞の茨城南版。「ミス牛久 競合ミスコンのせい? 応募者激減に市困惑」というのが見出し。もう、これだけで、大喜び。
 困惑してますかあ、困惑。リマではあのあたりで十七人が死んで、牛久市では当局が困惑してます。リマはとりあえず私には関係ないんだけど、牛久市は御近所だし友達が住んでいたりもするので、やはり牛久市のほうが気になります。
 あ、うしく、です。うしく、と読んでください。ぎゅうきゅうではありません。
 なんでも、「ミス牛久」は三人が選ばれるそうなんだけど、四人の応募があったんだそうです。応募の締め切りが間近で、「同市が頭を痛めている」んだそうです。もう、わけがわかりません。四人のうちから三人を選べばよいだけではないかと、普通は思うじゃないですか。一人だけを落選にするのがいかんのでしょうか。落選した女性の前途を憂慮しているのでしょうか。そうとしか思えません。たしかに、その女性はちょっとかわいそうな気もします。牛久市は、「このまま、応募者が増えない場合、締め切りを延長」することも考えている模様です。落選しそうな女性はもはやわかっていて、その方は牛久市にとって重要ではないけど敵に回すとこわい方の娘さんなのでしょうか。
 牛久市の担当者は「“前回募集には約四十五人が集まったのに”と困惑の表情」をしているらしいです。四十五人に「約」がつくとこがそもそも不思議だけど、それはおいといて、そんなことにいちいち困惑しなくてもねえ。実際には、左遷人事に戦々恐々の日々なんだろうけど、担当者の方は。たいへんだよね。親類縁者を頼ったりして、締切日にはそれなりの人数が揃うんだろうな。なにしろツテを頼って、なんとか新聞記事にしてもらったくらいなんだから。でも、自治体はマスメディアにはあんまり借りをつくんないほうがいいと思うけどなあ。
 応募者激減の原因は、隣のつくば市が同時期に「ミスつくば」を募集していて、そちらの賞品が段違いってことらしんですけど。
 たしかにねえ、いまどき十万円の旅行券を目当てに「年間約十二回ある市の関係イベントに花を添える」気になるひとなんかいるんでしょうか。拘束時間を考えれば、コンビニでアルバイトしたほうがましです。まあ、四人の応募者がいたわけですが。いろいろしがらみがあって断わりきれなかったんでしょうね。まあ、つくば市のほうもたいした賞品じゃないんですけど、それでも格段には違います。
 もっとも、つくば市にしろ牛久市にしろ、その程度の賞品でよく応募する気になるなあ、と、私は感心することしきりです。失うもののほうが多いように思えてならないんだけど。
 私は牛久市在住の女性を知っているのでこの方を推薦したいと強く思いましたが、あいにくミセスなので、応募資格がありません。やっぱり、世間で喧伝されているように「ミス」はちょいとまずいのではないでしょうか。「ミス」にこだわる発想は、非常にアタマが悪そうに思えます。このあたりから例によって脱線していきますが、いっそのこと「河童娘」でいいじゃないですか。牛久といえば河童です。詳説しませんが、そういうことになってます。「ミス牛久」にはなんの興味も湧かないけど、「河童娘」だったら、お近づきになりたいな、と思うじゃないですか。は。思わない? 河童娘、いいと思うけどな~。押し倒したいよね。「河童娘」がだめだったら、「かっぱ娘」でもいいな。あ、そういう問題じゃないですか、そうですか、すみません。
 「ミスなんとか」って、きわめて屈辱的な蔑称にしか聞こえないんだけど、そうでもないのかなあ。
 世の中は謎だらけです。
 「ミス牛久」に関するお問い合わせは、牛久市商工農政課へ。

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